氷を操る妖怪・悪魔10選!世界の神話や伝説に登場する氷の存在とは?
氷を操る妖怪や悪魔は、寒冷地や冬に関連する存在として世界中の神話や伝承に登場します。彼らは吹雪を巻き起こしたり、氷の魔法を使ったりすることが特徴です。今回は、日本の妖怪から北欧神話、スラヴ神話、ケルト神話、北米の伝承に至るまで、氷の力を持つ10の存在を紹介します。
1. 雪女(ゆきおんな)【日本】

- 日本の雪山に現れる美しい女性の妖怪。
- 吹雪を操り、旅人を凍えさせる。
- 伝承によっては、人間に恋をする話も。
関連伝承
雪女は東北地方を中心に伝わる伝説で、特に『小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)』の「雪女」が有名です。
2. 氷室の精(ひむろのせい)【日本】

- 氷を保存する「氷室」に宿る精霊。
- 氷を管理し、不用意に乱されると怒る。
3. ヨトゥン(霜の巨人)【北欧神話】

- ムスペルヘイムの炎とニヴルヘイムの氷が混ざり、最初の巨人ユミルが誕生。(詳しくはコチラ)
- 主神オーディンらと敵対し、ラグナロク(終末の日)にも関与。
関連伝承
霜の巨人たちは、北欧神話の神々と激しい戦いを繰り広げ、雷神トールが度々彼らと対決しています。
4. スカジ(Skaði)【北欧神話】

- 冬と狩猟の女神。
- 氷の山に住み、スキーを得意とする。
- 夫を選ぶ際に足だけを見て決めた伝説がある。
5. モロズコ(Morozko)【スラヴ神話】

- ロシアの氷の精霊で、冬将軍のような存在。
- 優しい者には贈り物をし、冷酷な者は氷漬けにする。
関連伝承
モロズコはロシアの民話に多く登場し、冷酷ながらも試練を乗り越えた者には慈悲を見せる存在として描かれています。
6. デド・モロース(Ded Moroz)【スラヴ神話】

- ロシア版サンタクロース。
- 氷の魔術を使い、人々を凍らせたり助けたりする。
- 青い衣を着た姿が特徴。
7. カリャッハ・ベーラ(Cailleach Bheur)【ケルト神話】

- 冬の女神であり、老女の姿をしている。
- 山々を創造し、春の訪れと共に力を失う。
関連伝承
彼女は冬の支配者であり、春の女神ブリギッドと対立する存在として語られます。
8. ウィンディゴ(Wendigo)【北米伝承】

- カナダやアメリカ先住民の伝説に登場する氷の怪物。
- 人間を食べることで永遠の飢えを抱える。
- 欲望が凍りついたような存在。
関連伝承
ウィンディゴは特にカナダのアルゴンキン族の伝承で有名で、「人間が極寒の中で飢餓に陥った時に怪物になる」とされています。ウィンディゴの花嫁に関してはコチラ。
9. カイオネウス(Caeneus)【ギリシャ神話】

- 冬の風を司る神「ボレアース」の息子。
- 戦いで大地に埋められ、氷と共に封印された。
10. ジャックフロスト(Jack Frost)【西洋の伝承】

- 氷と霜を操る精霊。
- 雪やつららを作るが、時に人間にいたずらもする。
- 近代ではクリスマスのキャラクターとしても登場。
ゲームや創作作品への影響
これらの伝承は、ゲームや小説のキャラクターにも影響を与えています。
- 『真・女神転生』シリーズ:「ジャックフロスト」「モロズコ」など氷の魔を使うキャラが登場。
- 『ファイナルファンタジー』シリーズ:「シヴァ(Shiva)」が召喚獣として登場。
- 『アナと雪の女王』:エルサはスカジや雪女の影響を受けている可能性がある。
まとめ
氷を操る妖怪や悪魔は、寒冷地や冬の自然現象に結びついた存在として世界中で語り継がれています。彼らは恐ろしい力を持ちつつも、時には人間を助けることもあり、その神秘的な魅力が多くの創作作品にも影響を与えています。
他にも興味のある伝承や神話があれば、ぜひ教えてください!