【完全版】7つの大罪と対応する悪魔一覧|ルシファー・レヴィアタン・サタンなど
人間の内に潜む、逃れられない欲望と弱さ──。
中世キリスト教思想の中で整理された「7つの大罪」は、単なる戒めではなく、深く人間性を映し出す鏡でもあります。
さらに、それぞれの罪には、それを体現する象徴的な悪魔たちが存在すると信じられてきました。
本記事では、7つの大罪と、それに対応する悪魔たちの関係を簡潔にご紹介します。
興味を持った罪と悪魔から、さらに詳しい解説記事へと進んでいただけます。
7つの大罪とは?
「7つの大罪(Seven Deadly Sins)」は、4世紀ごろのキリスト教神学に端を発します。
人間を堕落させる根源的な感情や欲望を分類し、戒めとしたものです。
後にこれらは、それぞれ特定の悪魔と結びつけられ、単なる道徳上の問題ではなく、「悪魔的な堕落」としてイメージされるようになりました。
以下では、それぞれの罪と、象徴する悪魔たちを簡潔に紹介していきます。
◆ 傲慢(Pride)── ルシファー(Lucifer)

かつて天界で最も輝かしい存在だった天使ルシファー。
しかし、自らの美しさと権力に酔い、神に等しい存在になろうと傲慢な心を抱いたことで、堕天しました。
「傲慢」は7つの大罪の中でも最も重い罪とされ、ルシファーはその堕落の象徴とされています。
→ [傲慢とルシファーを詳しく見る]
◆ 嫉妬(Envy)── レヴィアタン(Leviathan)

巨大な海獣とされるレヴィアタンは、他者への憎しみと嫉妬の化身です。
自分より優れた者を憎み、破壊しようとする心──それが「嫉妬」の本質。
レヴィアタンは、人間同士の争いや自己破壊を引き起こす、強大な負の感情の象徴とされています。
→ [嫉妬とレヴィアタンを詳しく見る]
◆ 憤怒(Wrath)── サタン(Satan)

怒りに燃え、永遠に神に反逆し続ける存在、サタン。
単なる怒りを超え、破壊衝動や報復心を煽る存在として描かれています。
理性を失わせ、破滅へ導く「憤怒」の力は、サタンの本質そのものといえるでしょう。
→ [憤怒とサタンを詳しく見る]
◆ 怠惰(Sloth)── ベルフェゴール(Belphegor)

快楽主義と無気力を司るベルフェゴール。
彼は人間に「努力しても無駄だ」という虚無感を植え付け、怠惰へと誘います。
成長や幸福への道を放棄させるその力は、単なる怠けを超えた深い堕落を意味しています。
→ [怠惰とベルフェゴールを詳しく見る]
◆ 強欲(Greed)── マモン(Mammon)

財宝、権力、物質的欲望──マモンはこれらへの果てしない渇望を象徴します。
富を得るために道徳や信仰を捨て去る人間の姿を映す存在です。
「強欲」は人間の際限ない欲望を最もよく示す罪とされ、マモンはその象徴とされています。
→ [強欲とマモンを詳しく見る]
◆ 暴食(Gluttony)── ベルゼブブ(Beelzebub)

「蠅の王」とも呼ばれるベルゼブブは、腐敗と過剰の象徴です。
暴食とは単なる大食いではなく、自制心を失い、肉体的・精神的に自己を損なう行為。
ベルゼブブは、欲望に飲み込まれ堕落する姿を映し出します。
→ [暴食とベルゼブブを詳しく見る]
◆ 色欲(Lust)── アスモデウス(Asmodeus)

情欲、不貞、裏切りを司るアスモデウス。
人間の理性を曇らせ、肉体の快楽に溺れさせる存在とされています。
色欲による堕落、裏切り、破滅を体現する悪魔であり、人間の弱さを巧みに突いてきます。
→ [色欲とアスモデウスを詳しく見る]
【まとめ】
「7つの大罪」とそれに結びついた悪魔たちは、人間の内面に潜む影を象徴しています。
それぞれの罪は、単なる道徳的な問題ではなく、人間が抱える根源的な弱さや苦しみを映し出すもの。
さらに詳しく知りたい方は、ぜひ各罪と悪魔を個別に掘り下げた記事もご覧ください。