『タブレット4: フンババとの対決』ギルガメシュ叙事詩を現代風のイラストでシンプルに読む！

ギルガメシュとエンキドゥは、ついに神聖な杉の森に足を踏み入れた。

森は静かで不気味な空気が漂い、木々の間に厚い霧が立ち込めていた。だが、その静寂の裏に、何かが潜んでいる気配を感じ取った。

『フンババの気配だ…』

エンキドゥは耳を澄ませ、森の中に漂う力を察知した。

ギルガメシュは、恐れを知らない目で森を見つめ、敵を打ち倒す決意を固めた。

この森はただの森ではない。神々に守られた特別な場所であり、フンババがその力を支配している。

二人は武器を握りしめ、これから始まる戦いに備えた。

神聖な森の奥深く、ついに姿を現したのは、恐ろしき守護者フンババ。

彼は巨体を誇り、怒りに満ちた顔で二人を睨みつけていた。周囲の森はその存在に応え、自然の力が渦巻いていた。

『来たか、侵入者ども…』

フンババの声が森に響き渡る。

ギルガメシュとエンキドゥは武器を構え、フンババの力に立ち向かう決意を固めた。

二人はこの森を進む覚悟を持ち、恐れを知らぬ心で前に進む。

フンババの力は森の精霊たちと自然そのものを操り、二人を圧倒しようとしていた。

だが、ギルガメシュとエンキドゥはその圧倒的な力に対抗するべく、全力で戦い続けた。

エンキドゥはその猛然たる力でフンババに攻撃を加え、ギルガメシュもまた、彼の剣でフンババの防御を打ち破ろうとしていた。

森の中に雷鳴が轟き、木々が揺れ動く。

戦いは激しさを増し、勝敗はまだ見えなかった。

だが、二人は諦めなかった。

フンババに打ち勝つため、全ての力を振り絞り、神々の加護を信じて戦い続ける。

どのくらい長い時がたったのだろうか。ついにフンババとの壮絶な戦いが終わり、森には静寂が戻った。

ギルガメシュとエンキドゥは、ついにその恐ろしい怪物を倒したのだ。

フンババの巨大な体が地に伏し、その恐ろしい姿ももはや動かない。

ギルガメシュは大きく息を吐き出し、勝利の喜びを静かにかみしめていた。
彼の筋肉は戦いの疲労で張り詰めていたが、その顔には安らぎが広がっていた。

エンキドゥもまた、共に戦った友の隣で、静かに目を閉じていた。

『終わった…』

ギルガメシュが静かに言った。

『ああ、我々はやった。』

エンキドゥが応じた。

だが、その勝利の裏には、まだ見ぬ試練が待ち受けていることを二人は知る由もなかった。