ラーマーヤナ(世界屈指の叙事詩)を少しだけ紹介ハヌマーンとともに妻を救うラーマ王子の話し
インドの古代叙事詩を紹介したいけど・・・めちゃくちゃ長いよね。
はい、『ラーマーヤナ』は非常に長い物語で、インドの古代叙事詩の一つです。全体で約24,000の詩行から成り、複数の巻に分かれています。この叙事詩は、ラーマ王子の冒険や試練、妻シーターとの愛、彼女の誘拐、救出、そしてその後の結婚生活に至るまで、さまざまなエピソードが描かれています。
かなりの超大作ですが、今回は人気の高いエピソードから一部を切り取りご紹介。
ラーマーヤナに興味が出たら、是非他のエピソードも読んでみてね(*‘∀‘)
ラーマ王子と悪王ラーヴァナの戦い!愛する妻を救出せよ!
昔、インドのアヨーディヤという王国に、ラーマという若き王子がいました。
ラーマはその美しい心と強さで知られ、王国の人々から深く愛されていました。
一方、シーターはミティラー王国の王女であり、その美しさと知恵は国中に広まっていました。
ある日、ラーマはシーターと出会い、その瞬間に二人はお互いに惹かれ合いました。
ラーマは勇敢で誠実な心を持ち、シーターも彼に心を開きました。二人の愛は深く、まるで運命に導かれたかのようでした。
やがて、ラーマはシーターの父であるミティラーの王によって課された試練を見事に乗り越え、彼女の夫として選ばれました。
ラーマとシーターは結婚し、その愛は王国中に祝福されました。
二人は平和と喜びに満ちた結婚生活を送り、誰もが羨む夫婦となりました。
しかし、そんな幸せな日々が永遠に続くことはありませんでした。
運命は二人に試練を与えようとしていました。
国のだれもが祝福するお二人だったのね(*‘∀‘)
ラーマとシーターの幸せな日々は、ラーマの王位継承を巡る陰謀によって突然終わりを迎えました。
ラーマの継母カイケイが、彼女の息子バラタを王にするために、ラーマを王国から追放するように王に願い出たのです。王は苦悩しながらも、その願いを受け入れざるを得ませんでした。
ラーマは、父の命令を忠実に守り、シーターと弟のラクシュマナを連れて森へと追放されることを決意します。
彼は愛するアヨーディヤを離れ、静かな森での生活を始めました。
シーターもまた、夫と共にどこまでも行くことを決意し、森の中での厳しい生活を受け入れました。
森の中での生活は平穏でありながらも、二人の愛はさらに深まりました。
しかし、その静かな日々の中で、運命は再び彼らに試練を与えようとしていました。
お家騒動に巻き込まれたってことなんだけど、これはひどいよね・・・
森での生活が続く中、ある日、ラーマとラクシュマナが狩りに出かけている間に、シーターは一人で残っていました。
そのとき、彼女のもとに見知らぬ老人が現れ、食べ物を恵んでくれないかと頼みました。シーターは心優しく、彼に食べ物を差し出しましたが、実はその老人はラーヴァナという強力な悪王でした。
ラーヴァナはシーターの美しさに惹かれ、彼女を自分のものにしようと決意していました。
彼は魔法で老人の姿に変わり、シーターを誘拐する計画を立てていたのです。
シーターが老人に近づいた瞬間、ラーヴァナは正体を現し、彼女をさらってしまいました。
ラーヴァナは空を飛び、彼の領地であるランカー島へと連れて行きました。
シーターは必死に抵抗しましたが、力及ばず、彼の手に落ちてしまいました。
ラーマとラクシュマナが戻ったとき、シーターの姿はどこにもありませんでした。
ラーマは絶望し、彼女を救うために必死で追跡を始めました。
シーターが誘拐され、ラーマは深い絶望に陥りました。
しかし、彼はすぐに立ち上がり、シーターを取り戻すために誓いを立てました。
弟ラクシュマナもまた、ラーマと共に戦うことを決意し、二人はシーターを救い出すための旅に出ました。
旅の途中で、ラーマは猿の王ハヌマーンと出会います。
ハヌマーンはラーマに忠誠を誓い、彼の軍と共にラーヴァナに立ち向かうことを決意します。ハヌマーンは猿軍を率い、シーターが囚われているランカー島へ向かう準備を進めました。
ラーマはシーターを取り戻すため、すべてを懸けて戦う覚悟を固め、ハヌマーンとともにラーヴァナの王国へ進軍します。
彼らの前に立ちはだかる困難にもかかわらず、ラーマの心には愛するシーターを救うという決意しかありませんでした。
ハヌマーンは人気の神様ですよね。少しデザインが楽しい感じにw( ゚Д゚)
ラーマ、ラクシュマナ、そしてハヌマーン率いる猿軍は、ついにラーヴァナの領地ランカー島に到着しました。
ランカーは強固な要塞に囲まれており、ラーヴァナの軍勢が彼らを迎え撃とうと準備をしていました。
ラーマはシーターを取り戻すため、全力で戦う決意を固めます。
ラーマの軍はラーヴァナの兵士たちと激しい戦闘を繰り広げました。
空には矢が飛び交い、大地には戦士たちの叫び声が響き渡ります。
ラーマは自身の弓矢を巧みに操り、次々と敵を倒していきます。
ハヌマーンも力強い戦士として、仲間たちを導きながら戦いに挑んでいました。
ラーヴァナの軍は強力でしたが、ラーマたちは決して引き下がることなく、シーターを救うために戦い続けました。
そして、ついにラーヴァナとの直接対決の瞬間が近づいていました。
(。´・ω・)ん?この女性はだれw?
ラーマはついに、ラーヴァナとの直接対決にたどり着きました。ラーヴァナは恐ろしい力を持つ悪王であり、彼の力は尋常ではありませんでした。
ラーヴァナは空中を飛び、強力な武器を次々とラーマに向けて放ちます。
しかし、ラーマは決して引き下がることなく、シーターを救うために最後の力を振り絞ります。
二人の戦いは激しく、地面が揺れるほどの衝撃が続きました。
ラーマはすべての力を込めて矢を放ち、その矢はラーヴァナの心臓を貫きました。
ラーヴァナは地に倒れ、ついに彼の悪政は終わりを迎えました。
いい感じですね(*‘∀‘) あれ?左下のハジケてる人はだれ( ゚Д゚)?
ラーヴァナとの戦いに勝利し、ラーマはシーターを無事に救い出しました。
彼は長い間、シーターを奪われていた心の痛みを乗り越え、彼女を再び自分の腕に抱きしめました。
シーターもまた、ラーマの愛と勇気に感謝し、彼のもとに帰ることができた喜びに包まれていました。
シーターは、捕らわれていた間も、ラーマへの愛を一瞬たりとも忘れることはありませんでした。二人の愛は試練を乗り越え、さらに強く結ばれることになりました。
ラーマはシーターに
「あなたが私のそばにいる限り、どんな困難も乗り越えられる」
と優しく語りかけました。
シーターとラーマは、故郷アヨーディヤへと帰り、二人を待ちわびていた人々に迎えられました。
彼らは再び平和と幸せに包まれた日々を送り、ラーマの王国は永遠に繁栄することとなりました。
(´;ω;`)ブワッ ええ話や・・・
さて、サラッとシンプルに進めましたが、ラーマ―ヤナ、いかがでしたでしょうか。(天空の城ラピュタに登場するムスカ大佐もラーマーヤナに関して触れていましたね。)他のストーリーもきっと楽しいと思いますので、是非読んでみてくださいね。
ハヌマーンとは?
ハヌマーンはインド神話における非常に重要な神格で、ヒンドゥー教の神として広く崇拝されています。彼は猿の神として知られており、特に『ラーマーヤナ』の物語の中でラーマの忠実な従者、戦士として活躍します。ハヌマーンは力、忠誠、勇気、献身の象徴として崇拝されています。
ハヌマーンの役割と神話
- ラーマーヤナでの役割: 『ラーマーヤナ』の中で、ハヌマーンはラーマ王子の最も忠実な助力者です。シーターが誘拐された後、ラーマを助けるためにハヌマーンは巨大な猿軍を率いてラーヴァナの王国ランカーへと進軍します。彼は超人的な力を持っており、飛行能力や不死身の体を使ってシーターを救い出すために尽力します。彼の無限の忠誠と力強さは、彼をヒンドゥー教における英雄的な存在としています。
- ハヌマーンの能力: ハヌマーンは神の力を持ち、特に次のような超人的な能力が与えられています。
- 飛行能力: ハヌマーンは空を飛ぶことができ、その能力を使ってラーヴァナの国ランカーにシーターを探しに行きます。
- 不死性: ハヌマーンは不死であり、神々から与えられた加護を受けています。
- 超人的な力: ハヌマーンは巨石を持ち上げたり、敵を圧倒するほどの力を持っています。
- ヒンドゥー教における崇拝: ヒンドゥー教の中で、ハヌマーンは力と忠誠の象徴として信仰されています。特にインドやネパールなどで、ハヌマーンに捧げられた寺院が多く存在します。人々は困難に直面したとき、または守護を求めるときにハヌマーンに祈りを捧げます。彼の物語は、信者に無限の勇気と信仰を与えるものとして語り継がれています。
- 文化的な象徴: ハヌマーンはヒンドゥー教の宗教的文脈だけでなく、インドの文化全般でも尊敬されています。特にラーマーヤナの舞台劇や祭りでは、ハヌマーンの役割が強調され、勇気と献身の象徴として崇められています。
ハヌマーンに関連する教え
ハヌマーンは、自分の力や能力を他者のために使い、見返りを求めない純粋な献身を象徴しています。彼の忠誠と献身は、特にヒンドゥー教徒にとって大切な道徳的価値観を反映しています。
ハヌマーンの存在は、ヒンドゥー教だけでなくインド全体で非常に影響力があるため、彼の神話は世界中の人々に勇気と信仰の重要性を教えてくれます。
つまりインドでは大人気の神様です。
※女神転生にもでてきますねー( ゚Д゚)