クリスマスローズの起源、ヨーロッパに語り継がれる少女の涙が起こす奇跡
クリスマスローズをご存じですか?白くてきれいなバラですね。
クリスマスローズには「私を忘れないで」や「いたわり」「慰め」といった花言葉があるため、恋人や大切な人に贈るのにぴったりな花ともいえます。
特に、中世ヨーロッパでは、騎士たちが戦場に向かう際に恋人にクリスマスローズを贈り、別れの悲しみや無事を祈る意味が込められていました。このように、クリスマスローズは特別な思いを込めて大切な人に贈られてきた背景があります。
そのため、現代でも恋人や家族、親しい友人に贈る際に、気持ちを伝えるための花として選ばれることがあります。
ほう!!!そこまで詳しく!
今回はその起源ともいわれて、キリスト教文化圏で口伝として伝えられてきたお話しです。
クリスマスのバラの奇跡
むかしむかし、ベツレヘムの近くに、貧しい羊飼いの少女が住んでいました。
彼女の名前はマリア。
毎日、荒れた丘陵地帯を羊と共に過ごし、素朴な暮らしを送っていました。
そんなある日、ベツレヘムの町に大きな星が輝き、救世主イエス・キリストが誕生したという知らせが広がりました。
紀元前の雰囲気、なんかいいね(*‘∀‘)
マリアは、他の羊飼い達と共に、イエス様を拝むためにベツレヘムへ向かいました。
しかし、他の人々は贈り物として金や乳香、宝石を持っていましたが、マリアは何も持っていませんでした。
彼女は貧しく、何一つ贈るものがなかったのです。
(´;ω;`)ブワッ
マリアは何も持たないことに悲しみ、涙をこぼしながら、ベツレヘムの入り口にひざまずきました。
彼女の涙は、冷たい地面に落ち、心からの祈りを捧げました。
すると、不思議なことが起こりました。
マリアの涙が触れた場所から、純白の美しい薔薇が咲き始めたのです。
奇跡の話しはキリスト教文化圏だけでなく、様々な宗教にもみられますね(*‘∀‘)
マリアはその白い薔薇を手に取り、心からの感謝を込めて、イエス様に捧げました。
貧しい少女が捧げた薔薇は、その場にいた誰よりも尊い贈り物とされました。
天使たちが喜び、イエスの周りに花が咲き乱れたと言います。
ほっこりだね(*‘∀‘)って、そんな持ち方したら危ないよ!!
それ以来、この白い薔薇は『クリスマスローズ』と呼ばれ、クリスマスの時期に咲く奇跡の花として、長い間語り継がれることになりました。
ということで、クリスマスローズのお話しでした。
この話は教会などで子供たちに語られるお話しです。貧しくとも、心からの贈り物が最も大切なのだと教えてくれる、そんなお話しでした。
って、よく考えたらクリスマスローズって毒が無かったっけ?
はい、クリスマスローズは有毒な植物として知られています。クリスマスローズには、ヘレボリンという毒性の成分が含まれており、全草に毒があるとされています。特に、根や葉、茎に強い毒性が含まれています。
具体的な影響
- 経口摂取:クリスマスローズを誤って口にすると、嘔吐や下痢、めまい、呼吸困難などの中毒症状を引き起こすことがあります。
- 皮膚への影響:クリスマスローズの樹液が皮膚に触れると、皮膚炎やかゆみを引き起こすこともあります。特に敏感な人は、植物を扱う際に手袋を使用することが推奨されます。
注意点
観賞用としては美しい花ですが、子供やペットが誤って食べてしまうことがないように注意する必要があります。
薬草や医療用途としての扱い
クリスマスローズは古代から薬草としても利用されていました。たとえば、少量のクリスマスローズの根や葉を使って治療を行う民間療法が存在しました。毒性があることを理解し、慎重に扱うことで、効果的な薬として使用していたと考えられます。
取り扱いにはくれぐれもご注意を!鑑賞にとどめてくださいね。