『トリスタンとイゾルデ』— 禁断の愛が織りなす物語

アーサー王の物語を改めて読んでたんだけど、イゾルデの物語はなかなか悲哀に満ちてるよね。

アーサー王伝説の中でも、「トリスタンとイゾルデ」の物語はとりわけ悲哀に満ちた恋愛が描かれていて、他の騎士たちの英雄譚とはまた違った、深く切ない魅力がありますよね。愛と忠誠の狭間で苦しむ二人、特にイゾルデの葛藤は、彼女が王の妃としての立場を持ちながらも真実の愛に抗えないという矛盾を強調しています。

現代の感覚だと少し「?」だったりするかもですが、簡単にご紹介します。

『トリスタンとイゾルデ』— 禁断の愛が織りなす物語

騎士トリスタンは、王である叔父マルクの命令で、アイルランドの姫イゾルデを迎えに旅立つ。彼女はマルク王の花嫁となるはずであった。トリスタンとイゾルデは運命的な出会いを果たすが、まだ恋に落ちることはなかった。

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イゾルデとトリスタンはマルク王のもとへ向かうが、途中で誤って愛の媚薬を飲んでしまう。2人は抗えない強い愛に囚われ、禁断の恋に落ちてしまう。

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王様(叔父さん)のお嫁さんと恋に落ちたってことです。

トリスタンとイゾルデの愛は激しく燃え上がり、2人は誰にも知られず密会を重ねる。だが、マルク王に忠誠を誓っていたトリスタンは、葛藤と罪悪感に苦しむ。

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2人の禁断の愛はついに暴かれ、マルク王は激怒する。トリスタンは国を追放され、イゾルデとの愛は引き裂かれる。しかし、2人は心の中で永遠に繋がっていることを信じ続けた。

DALL·E-2024-10-25-21.01.15-Tristan-being-confronted-by-King-Mark-in-a-grand-hall.-Tristan-wearing-his-armor-and-cape-stands-in-front-of-King-Mark-with-a-serious-expression-kn 『トリスタンとイゾルデ』— 禁断の愛が織りなす物語

おじさんの奥さんと愛し合ってましたって・・・気まずいね・・・

追放されたトリスタンは戦場で深く傷ついてしまった。

傷は命にまで届いており、最期の時が近づく。

イゾルデは彼を救うために急いで向かうが、間に合わず、トリスタンは彼女の到着を待たずして息を引き取る。

悲嘆にくれたイゾルデは、トリスタンの傍で息を引き取った。

愛を失ったがために、命を落としたのだった。

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・・・何故だ・・・何故・・・(´・ω・`)

トリスタンとイゾルデでした。

凄くかんたんに描いたのでサッパリしてますが、ほんとはドロドロのシーンもあります。

実は、トリスタンはイゾルデと恋に落ちた後、「白い手のイゾルデ」(Iseult of the White Hands)という名の女性と結婚しています。これは、彼の愛する「金髪のイゾルデ」(Isolde of Ireland)とは異なる人物です。

彼女はブリタニー(ブルターニュ地方)の王女です。

トリスタンは、イゾルデ(アイルランドの王女)との禁断の恋が破綻した後、心の傷を癒すために白い手のイゾルデと結婚します。

※名前が同じだったから、親友の妹だったから等、愛とは違った感情で妻を得ました。

しかし、彼の心には常に金髪のイゾルデがいました。

それが正妻である白い手のイゾルデの嫉妬と怒りをかってしまいます。

この嫉妬心が悲劇を生んでしまいます。

実はトリスタンが死亡する間際には次のような物語が隠されています。

イゾルデを待つ最期の瞬間

トリスタンが深い傷を負ったと知らせを受けたイゾルデは、トリスタンのもとへ急ぎますが、ここで運命のいたずらが起こります。

トリスタンは、彼女が到着するかどうかを船の帆の色で確認しようとします。

白い帆ならばイゾルデが来る、黒い帆ならば来ていないという合図でした。

しかし、彼の妻や周囲の人物が、嫉妬や意図的な嘘から黒い帆が掲げられていると彼に伝えます。

その結果、絶望したトリスタンは彼女が間に合わなかったと信じ、そのまま息を引き取ります。

実際にはイゾルデは白い帆を掲げてトリスタンのもとに向かっていたのですが、彼女が到着した時にはすでにトリスタンは亡くなっていたのです。

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妻からすると、イゾルデが向かってきていることなど言いたくもないですよね。愛するが故に復讐したかったのかもしれませんね。最後の最後だからこそ、この瞬間に・・・。

でも・・・教えてあげてほしかった・・・。

忠誠心と愛のはざまで

イゾルデの物語には、愛によって心が引き裂かれるというテーマが非常に強く、そのため彼女の行動や選択には、常に悲劇が影を落としています。

トリスタンとの愛が純粋であればあるほど、それを引き裂かれる彼女の運命はより一層悲痛に感じられます。

また、マルク王への裏切りがもたらす罪悪感と、トリスタンへの止めようのない愛情がイゾルデの心を蝕むのも、この物語の奥深さを引き立てていると思います。

アーサー王の物語全体では、多くの騎士や王が忠誠と愛の間で葛藤しますが、トリスタンとイゾルデの話は特にそのテーマが純粋な形で描かれています。

彼らの愛が時代を超えて語り継がれる理由は、きっとこの痛みを伴う深さにあるのでしょうね。

ところで・・・最近の漫画は青春がキラキラしててまぶしいね!!アオノハコとかまぶしくてww

おばちゃんだってあったさ・・・いろいろね!( ゚Д゚)

そんな中、この悲哀と悲恋をお届けするあたりが、ワイが腐ってる証拠だねww!!

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