三年寝太郎に見る！信頼は1日では失わない。ビジネスに必要なこと？

仕事や学校でやらかしたってこと誰にもあるよね。そんなとき、見捨てられるとか、役に立たないとか、信頼を失ったとかってしょげるよね。

むかしむかし、ある小さな村に『寝太郎』と呼ばれる若者がいました。

寝太郎はその名の通り、朝から晩まで、そして日が変わっても、ただただ眠り続けておりました。三年もの間、一度も起き上がることがなかったというのです。

村人たちは呆れ顔でこう言いました。

『あの寝太郎め、寝てばかりで何の役にも立たんわい。怠け者め！』

そう、誰もが寝太郎を怠け者として見ておりました。人々の間で囁かれる噂話は日に日に広まり、寝太郎のことを知る者なら誰もが、彼を「三年も寝続ける怠け者」と笑い者にしておりました。

さて、寝太郎が眠り続けている間、村には深刻な問題が起こっていました。村は、日照り続きで水不足に悩まされ、田畑の作物は枯れ果て、人々の暮らしも厳しいものでした。

村人たちは不安に駆られ、集まっては嘆きの声をあげました。

『このままでは、村が滅んでしまう。どうにかして水を引かねばならぬが、何か良い手立てはないものか…。』

しかし、誰も解決策を見つけられず、ただ途方に暮れるばかりでした。

そんなとき、皆の心の片隅には、あの怠け者の寝太郎のことがよぎりましたが、何の役にも立たないと誰もが思っていました。

そんなある日のことです。なんと三年間も眠り続けていた寝太郎が、ふと目を覚ましました。

寝太郎はゆっくりと体を起こし、あたりを見渡すと、驚いた様子の村人たちの前に姿を現しました。

寝太郎は、村の水不足と人々の困窮を知ると、落ち着いた口調で言いました。

『村に水路を作りましょう。そうすれば、川の水を引いて村を潤すことができます。』

村人たちは驚きました。『寝太郎がそんなことを？』と半信半疑の表情です。しかし、寝太郎の真剣な目を見て、次第にその言葉に耳を傾け始めました。

村人たちは寝太郎の提案に半信半疑ながらも、水路を作る決意を固めました。こうして、村全体が力を合わせて水路工事を始めることになったのです。

寝太郎は村人たちに工事の指示を出し、皆が協力して川から村へと水を引くために土を掘り始めました。村人たちは汗を流し、黙々と作業を続けます。その間、寝太郎は率先して作業に加わり、皆を励まし続けました。

村全体が一丸となり、困難な作業に取り組む姿がそこにはありました。

工事が進むにつれて、村人たちは次々と難題にぶつかりました。固い岩や深い土、そして暑さによる疲れが村人たちを襲い、作業は想像以上に過酷なものでした。

村人たちの中には、『もう無理だ…』と諦めそうになる者もいました。

しかし、そんな時、寝太郎がいつも前に立ち、村人たちを励ましました。

『あと少しだ。ここを乗り越えれば、村に水が流れ込むんだ！』

寝太郎の力強い言葉に支えられ、村人たちは再び立ち上がり、最後の力を振り絞って作業を続けました。

そしてついに、村人たちの懸命な努力が実を結ぶ時が訪れました。水路が完成し、川の水が流れ込み始めたのです。豊かな水が村へと勢いよく流れ込み、村中が歓声に包まれました。

田畑に水が行き渡り、干上がっていた土地が生き返ります。村人たちは顔を輝かせ、互いに喜び合いました。

『寝太郎のおかげだ！』
『みんなの力で村が潤ったぞ！』

水不足に悩んでいた村に、ようやく平和と豊かさが戻ってきたのです。

水路が完成し、村に豊かな水が流れ込んだことで、村人たちの生活は大きく変わりました。干上がっていた田畑は緑豊かに生まれ変わり、村中に喜びと感謝の声があふれました。

村人たちは、寝太郎に深い感謝を伝えます。

『寝太郎のおかげで、私たちの村が救われた！』
『あの三年の眠りは、この日のためだったんだな…』

寝太郎は村人の称賛を静かに受け止め、穏やかな笑みを浮かべました。こうして、かつて“怠け者”と呼ばれていた彼は、今や村の英雄となり、人々に尊敬される存在となったのです。

とまぁ、3年寝っぱなしだったというニートっぽく聞こえますが・・・

「三年寝太郎」の物語をビジネスに置き換えると、以下のような教訓やポイントが浮かび上がります。