悪魔アシュタロト⇔女神アスタルテWITH柴犬
ソロモン72柱をご存じだろうか。いわゆる悪魔たちだ。だが、その悪魔たちは元は神だったり精霊だったものがいる。今日はその中からアシュタロト(Astaroth)(アスタロート)を紹介しよう。
アシュタロト(Astaroth)は、悪魔学において非常に高位の悪魔として知られています。もともとは古代の女神**アスタルテ(Astarte)**に由来しており、愛や豊穣、戦争を司るフェニキアやバビロニアの神として崇拝されていました。しかし、キリスト教や一神教の台頭に伴い、アシュタロトは悪魔としての性質を帯びるようになります。以下に、アシュタロトの特徴や悪魔としての姿についてまとめました。
1. 高位の悪魔としての地位
- アシュタロトは序列29番の「地獄の大公爵」として描かれ、地獄で非常に高い地位を持っています。
- 40の軍団を率いており、強大な力を持つ指揮官としての威厳を備えています。
2. 知恵と知識の象徴
- 悪魔アシュタロトは、深い知恵と知識を持つ存在とされています。召喚者に対して過去、現在、未来の知識を提供し、あらゆる分野の学問や科学の知識を授ける力を持つと信じられています。
- 彼の知識は実践的で、多くの召喚者にとって非常に有益なものとされました。
3. 誘惑と堕落の力
- アシュタロトは、人々を堕落させる力を持っているとも言われています。特に、人間を罪や悪行へと誘導する力を持つとされ、召喚者が他人を操りたい場合に助力を求められることがあります。
- そのため、知識や誘惑を通じて召喚者に様々な助けを提供します。
4. 姿の描写
- アシュタロトは、しばしば美しい王冠をかぶった男性または両性具有の姿で現れるとされています。
- 特徴的なのは巨大な翼を持ち、しばしば蛇やドラゴンにまたがっている姿が描かれることです。翼やドラゴンにまたがる姿は、彼が空間を超越する力を持つことを象徴しています。
- 彼の声はしわがれたものだとも言われており、悪魔的な威厳とともに不気味な雰囲気を感じさせます。
5. 信仰と敬愛を求める
- アシュタロトは召喚者に対して、自分を敬愛するよう求める性質があるとされています。他の悪魔と異なり、彼は単に命令に従うだけでなく、召喚者に対して敬愛を要求することが特徴です。
- この点が彼を独特な存在として際立たせています。
6. アスタルテとの関連
アシュタロトの元となったアスタルテは、もともと豊穣、愛、戦争の女神として多くの文化で崇拝されていましたが、キリスト教が広がると異教の神々が「悪魔」として分類され、アシュタロトもその一例となりました。
このように、もともとは慈愛や豊穣を象徴する神として崇められていたアスタルテの名残が、アシュタロトの知識や堕落に関連する能力として伝えられていると考えられます。
まとめ
アシュタロトは、知識、誘惑、堕落を象徴する悪魔であり、非常に高位に位置する存在です。彼の姿には威厳があり、美しさと不気味さが同居する独特の魅力を持っています。もともとは豊穣や愛の女神であったアスタルテの名残を感じさせる部分が、悪魔アシュタロトとしての特徴に影響を与えているのです。