日本神話2:国生みの物語|イザナギとイザナミが日本列島を創造する神話を解説WITH柴犬
前回のイザナギとイザナミの続きです
国生みの物語
オノゴロ島で正式な夫婦となったイザナギ(伊邪那岐)とイザナミ(伊邪那美)。二柱の神は、天の神々から託された使命を果たすため、地上の国土を形作る「国生み」を始めることを決意します。
最初に生まれた島々
イザナギとイザナミは、オノゴロ島に立つ天の御柱のもとで儀式を終えると、新しい命を生むために力を合わせます。
二柱は愛の力を通じて、最初の島を生み出しました。それが 淡路島(あわじしま) です。
「これが最初の成果だ。次へ進もう。」
イザナギはイザナミに微笑みかけ、さらに多くの島々を生み出していきます。
次に生まれたのは、四国(しこく)。そして九州(きゅうしゅう)、本州(ほんしゅう)と、日本列島を形作る大きな島々が次々と生まれていきました。
それぞれの島が生まれるたびに、二柱はその壮大な形を見て歓喜しました。
小さな島々の誕生
大きな島々だけでなく、周囲を彩る小さな島々も次々と誕生します。たとえば、壱岐(いき)、対馬(つしま)、佐渡(さど)など、日本の豊かな地形を象徴する島々です。
「これらは小さな命だが、全てが大切な存在だ。」
イザナミがそう語ると、イザナギもうなずき、二柱の目は創造の力で輝いていました。
生まれるのは国土だけではない
しかし、国生みは単なる地形の創造だけでは終わりませんでした。二柱は島々を形作る中で、山々、川、海、そして平原など、自然界の要素を生み出しました。
これらは、後に多くの神々が司る対象となり、日本神話の世界観を豊かに彩ります。
日本列島の完成
こうして、イザナギとイザナミの愛と力によって、日本列島は形作られていきました。この「国生み」の物語は、日本という土地が神々の手によって直接生み出された神聖な場所であることを語る重要な神話です。