ゴエティアとは?ソロモン72柱の悪魔を記録した魔術書の全貌を解説
ゴエティアは、ソロモン72柱の悪魔を召喚・使役する方法を記した魔術書『レメゲトン』の第一部。悪魔の特徴や能力、儀式の手順、歴史的背景など、ゴエティアの神秘と魅力を詳しく紹介します。
ゴエティアの概要
- 原典の構成
ゴエティアは、『レメゲトン(Lemegeton)』という魔術書の第一部を指します。『レメゲトン』全体は5つの部分で構成されており、その中でゴエティアが最も有名です。 - 内容
ゴエティアには、以下の内容が記されています:- 72柱の悪魔の一覧
各悪魔の名前、階級、特徴、能力、そして従える軍団の数が記されています。 - 召喚方法
各悪魔を召喚し、使役するための魔法円や印章(シジル)の描き方、儀式の手順が記されています。
- 72柱の悪魔の一覧
- 魔術の目的
ゴエティア魔術の主な目的は、悪魔を召喚して命令を与えることで、知識の獲得や願望の実現、他者への影響を及ぼすこととされています。
ゴエティアの歴史と背景
- ソロモン王伝説
ゴエティアは、ソロモン王が神から授けられた指輪を用いて悪魔を使役したという伝説に基づいています。ソロモン王は、神殿建設のために悪魔を召喚し、命令を与えたとされています。 - 魔術書としての形成
ゴエティアは、中世ヨーロッパのグリモワール(魔術書)文化の中で成立しました。その内容は、古代から伝わるユダヤ教やキリスト教の神秘主義、アラビアの魔術の影響を受けていると考えられています。 - 近代における復興
1904年、アレイスター・クロウリー(Aleister Crowley)とサミュエル・リデル・マグレガー・マザーズ(Samuel Liddell MacGregor Mathers)が『ゴエティア』を英語に翻訳・出版し、オカルティズム界に再び注目されました。
ゴエティアに登場する主な悪魔の特徴
ゴエティアには以下のような情報が記載されています:
- 階級
72柱の悪魔には、王(King)、公爵(Duke)、伯爵(Earl)などの階級が与えられています。 - 能力
各悪魔が持つ特別な能力(知識の授与、未来予知、薬草や宝石の秘密の伝授など)が詳細に説明されています。 - 象徴
悪魔ごとの特徴や召喚時の姿、専用のシジル(魔法陣)が記されています。
ゴエティアの重要性
- オカルティズムの基盤
ゴエティアは、後の魔術書や儀式魔術の基盤となり、多くの魔術師やオカルティストに影響を与えました。 - 心理学との関連
近代では、ゴエティアの悪魔は人間の無意識や精神の象徴として解釈されることもあります。アレイスター・クロウリーをはじめとする近代のオカルティストたちは、これを心理学的なフレームワークの一部として扱いました。 - ポップカルチャーへの影響
ゴエティアの悪魔やシンボルは、小説、映画、ゲームなど、現代のポップカルチャーにも大きな影響を与えています。
ゴエティアのリスク
ゴエティアに基づく魔術は、正確な儀式や知識が求められるとされています。不適切な召喚や儀式は、召喚者に危険をもたらす可能性があるとも言われています。そのため、オカルティズムを実践する際は、十分な注意が必要です。シジルが少しでも欠けていると・・・絶対止めてください。
まとめ
ゴエティアは、悪魔召喚や使役を記録した歴史的な魔術書で、オカルティズムや魔術研究において重要な地位を占めています。その内容は神秘的で魅力的ですが、慎重に取り扱う必要があります。