物語の作り方完全ガイド|初心者でもできるストーリー構築のコツ
物語を作ることは、自分の創造力を広げる楽しい活動です。しかし、どこから始めればよいのか分からないこともあります。この記事では、物語の基本構造やインスピレーションの見つけ方、そして具体的な作り方のステップを紹介します。
作文活動では基本ですが、絶対に外せないポイントです。もう知ってるよって人も是非ごらんくださいね。
お話を作りたい人のためのガイド
1. お話を作る基本構造
物語は通常、次のような構造を持っています。この流れを意識すると、自然に物語がまとまります。

- 序章(導入): 主人公や舞台を紹介し、読者を物語の世界に引き込みます。
- 主人公の特徴(名前、性格、願い)を簡潔に描く。
- 舞台や状況を設定する。
- 発展(問題の発生): 主人公が直面する課題や困難を提示します。
- 「なぜ主人公は冒険や行動を起こすのか?」を明確に。
- 転機(クライマックス): 主人公が課題に立ち向かい、重要な決断や行動をする場面。
- 試練や敵対者との対立が含まれることが多い。
- 結末(解決): 問題が解決し、主人公が成長したり、新しい世界を迎えたりします。
- 教訓やテーマを明確に伝える。
最初から説明するのではなく、徐々に説明していくように進行してもいいですね。
その場合は読者に何を最初に印象付けたいかを考えていきましょう。
例:アンパンマンなら、最初に泣いている子供がいます。すると、アンパンマンが空から現れて、自分の顔を分け与えますね。「ほら、僕の顔を食べて元気をだして。美味しいアンパンだよ。」と。
このシーンだけでも
- アンパンマンは顔がアンパンで出来てる
- 空を飛べる
- お腹が空いている人を助けている
事が読者に伝わります。これを「私はアンパンマン!お腹を空かせている人を助けている。君もそうかい?ではこの私の顔を食べるんだ!私の顔はアンパンでできており、食べると元気がでるのだよ!!」
とか説明してしまうと・・・なんだかガッカリですよね。
このように、【ある程度読者の読解力や想像力に頼る】ことは重要です。
2. インスピレーションを見つける方法
物語を作る際には、アイデアが重要です。以下の方法でインスピレーションを見つけましょう。

- むかし話や伝承から学ぶ むかし話や伝承は、普遍的なテーマや簡潔な構成が特徴で、物語作りのヒントが詰まっています。
- 例: 『桃太郎』では、仲間と協力して悪を倒すという普遍的なテーマが描かれています。これを現代風にアレンジして、例えば「未来都市で起きた犯罪を駆逐する桃太郎の子孫」という物語にすることもできますね。
- 伝承の象徴的なモチーフを取り入れるのも有効です。『かぐや姫』の竹や月のように、シンボルとなる要素を作ることで物語に深みを与えられます。
- 身近な出来事を物語化する 日常の中の小さな出来事をベースに物語を考えてみましょう。
- 例: 通勤中に見かけた親子のやり取りが、心温まる親子の絆をテーマにした短編のきっかけになるかもしれません。また、スーパーでの買い物中に発生する小さなトラブルをコメディに仕立てることも可能です。こういうワンシーンを切り取るのはとても有効です。
- 「何気ない日常」を物語の舞台にすると、多くの人が共感しやすいストーリーになります。
- 「もしも」を考える 「もしも 〇〇だったら?」という問いを使うことで、独創的なアイデアが生まれます。
- 例: 「もしも動物が人間の言葉を話せたら?」→ ある犬が人間と共存するためのルールを作る物語。
- 「もしも時間を逆戻りできる腕時計があったら?」→ 主人公が過去の失敗を修正しようとするが、新たな問題が発生するタイムトラベルもの。
- テーマを決める 物語全体の核となるテーマを決めることで、方向性が明確になります。
- 例: 「友情」をテーマにしたいなら、主人公が友達との絆を深めるために困難を乗り越える話が考えられます。
- 「成長」をテーマにする場合、主人公が最初は弱気な性格でも、試練を通じて変わっていく物語を描けます。
- 自分の経験を振り返る 自分が体験したこと、感動したこと、悩んだことを元に物語を作ると、リアリティのある内容になります。
- 例: 留学中の経験をもとに、異文化交流をテーマにした青春ストーリーを描く。
- ビジュアルや音楽からインスピレーションを得る お気に入りの映画、アニメ、絵画、音楽などからイメージを膨らませましょう。
- 例: ファンタジー映画の美しい風景を見て、自分の物語の舞台を想像する。
- 音楽を聴きながら、そのリズムや感情に合ったストーリーを考えるのも効果的です。
3. お話を作る具体的なステップ

- 主人公を設定する
- 誰が主人公か?
- 主人公の願い、恐れ、目的は?
- 例: 主人公はシャイな少年で、魔法を学ぶことで勇気を得たい。
- 舞台を作る
- 物語の舞台はどこ?
- 現実の場所、架空の世界、未来、過去など。
- 例: 不思議な森、空飛ぶ都市、普通の学校。
- 課題や問題を決める
- 主人公が解決する必要のある問題。
- 例: 仲間を救う、伝説の宝物を見つける、自分を変える。
- ストーリーを構築する
- 序章、発展、転機、結末を意識しながらプロットを作る。
- 例: 主人公が仲間と冒険し、困難を乗り越えて目的を達成する。
- キャラクターを深掘りする
- 主人公以外のキャラクターの性格や動機を考える。
- 敵対者、助ける仲間、主人公を導く存在など。
- 細部を描写する
- 物語の中で重要な場面や感情を具体的に描く。
- 視覚、聴覚、触覚など五感を使った描写を心がける。
4. 初心者におすすめの練習方法

- 短い物語から始める
- 500〜1000文字の短編を作る。
- 例: 主人公が一日で学んだ教訓を描く。
- 既存の物語をアレンジする
- むかし話や童話を別の視点から描いてみる。
- 例: 『赤ずきん』をオオカミ視点で描く。
- 「物語の種」を育てる
- アイデアを書き留めておき、後で組み合わせる。
- フィードバックをもらう
- 家族や友人に読んでもらい、感想を聞く。これが一番大事です!
発表しなくてもいいので、既存物語に付け加えたり、変えたりしてみてください。すると違和感が出てきます。その違和感は何なのかを探ることが大切です。あなたの得た違和感が読者が「飽きるポイント」になります。違和感をギャグや個性などにできると最高ですね。
5. 物語を磨くポイント
磨く工程は重要です。完璧と思ってもそれは自己満足で終わることがしばしば。プロもこの工程は飛ばしません。頭の中だけでなく、目に見える形にまとめることがポイントです。

- テーマを明確にする
- 読者に伝えたいメッセージが何かを明確にする。作品ができた後変わることもありますが、明確にしておけば違和感なく取り入れられます。
- テンポを意識する
- 長すぎる説明や場面転換が遅いと読者が飽きる可能性があります。
- キャラクターの一貫性
- キャラクターの性格や行動が物語を通じて一貫しているか確認。
- 推敲を怠らない
- 一度書いた物語を見直し、改善点を探す。
まとめ
物語を作ることは、あなたの創造性を表現し、他人とつながる方法の一つです。このガイドを参考に、自分だけのユニークな物語を生み出してください。そして、何よりも楽しむことを忘れずに!