アガレスとは何者か?ソロモン72柱の第2の悪魔|知性と支配を司る老いた公爵WITH柴犬
アガレス(Agares)は、ソロモン72柱の悪魔のうち第2位に列せられる偉大なる公爵(Duke)。彼は東方を支配し、31の軍団を統べるとされる存在です。
その姿は、老賢者のような男が巨大なワニにまたがり、猛禽類を腕に乗せて現れると伝えられています。
派手さよりも重厚な威厳と沈黙の知性を備えた悪魔です。
■ アガレスの能力
アガレスは、次のような能力を持つと記されています:
- あらゆる言語を教える
アガレスは人間に対し、あらゆる言語や方言を教えることができるとされ、学問や知識と深く結びついています。 - 逃亡者を呼び戻す
彼は逃亡者の足を止め、再び引き戻す力を持つとされ、支配・制御の象徴ともなっています。 - 地震を引き起こす
一見穏やかな外見とは裏腹に、アガレスは**地を揺るがす力(地震)**を有し、威厳ある暴威を内に秘めています。
■ 象徴と描写
- ワニに乗る老人の姿
ワニは「地の力」や「古代的恐怖」の象徴。アガレスが乗るその姿は、沈黙の支配者を想起させます。 - 鷲やフクロウなどの猛禽類
アガレスの腕にはワシミミズクや鷹が止まっていることが多く、これらは知恵・観察・洞察を象徴する存在です。
■ 魔術における役割

アガレスは、グリモワール『ゴエティア(Goetia)』において第2の精霊として登場し、初期召喚対象として重要な地位を占めます。
言語や逃亡者への支配力から、アガレスは人の心を操り、情報を整理する力をもたらすと考えられてきました。
また、戦いではなく交渉や理解、圧力を伴う支配を象徴する存在として、他の悪魔とは異なる性格を持っています。
まとめ
アガレスは、ソロモン72柱の中でも重厚な知性と地の力を象徴する悪魔です。
ワニに乗り、空を睨む猛禽を従えるその姿は、まさに「静かなる脅威」とも言えるでしょう。
彼は暴力でなく、言葉と意志で秩序をもたらす存在――まるで古き時代の智将のように描かれています。





