鏡にまつわる妖怪・怪異・悪魔とは?紫鏡・雲外鏡からブラッディメアリーまで

鏡は古来より「ただ姿を映す道具」ではなく、異界と現世をつなぐ境界として恐れられてきました。

そこに映るものが「本当の自分」なのか、それとも「異界の存在」なのか。

日本でも西洋でも、鏡にまつわる妖怪・悪魔・怪談は数多く伝わっています。

日本の鏡の妖怪・怪異

紫鏡(むらさきかがみ)

ChatGPT-Image-2025年10月2日-04_26_13-1024x683 鏡にまつわる妖怪・怪異・悪魔とは?紫鏡・雲外鏡からブラッディメアリーまで
  • 都市伝説の代表格。
  • 「紫鏡」という言葉を20歳まで覚えていると死ぬとされる。
  • 鏡そのものが呪うわけではなく、「記憶」と「言葉」による呪い。
  • 忘れようとすると逆に覚えてしまう心理効果で広まった。

合わせ鏡の怪談

  • 真夜中に鏡を二枚向かい合わせにすると、無限に映る自分の奥に異界が口を開ける。
  • 寿命が縮む、悪霊に取り込まれるといった言い伝えがある。
  • 日本の学校怪談でも「合わせ鏡は禁忌」とされる。

鏡の付喪神

  • 古来、日本では「長く使われた器物には魂が宿る」と考えられていた。
  • 古鏡が妖怪化し、人を惑わすとされた。
  • 古い鏡を粗末に扱うと祟る」という信仰が背景にある。

雲外鏡(うんがいきょう)

ChatGPT-Image-2025年10月2日-04_32_00-1024x683 鏡にまつわる妖怪・怪異・悪魔とは?紫鏡・雲外鏡からブラッディメアリーまで
  • 江戸時代、鳥山石燕の『画図百鬼夜行』に描かれた鏡の妖怪。
  • 古い鏡が変化し、鏡面から人の顔がにやりと覗く姿で表される。
  • 名称は「雲の外を映す鏡」=すべてを見通す鏡、という意味を持つとも。
  • 鏡そのものが妖怪として描かれた、日本独特の存在。

西洋の鏡の怪異・悪魔

ブラッディ・メアリー

ChatGPT-Image-2025年10月2日-04_27_54-1024x683 鏡にまつわる妖怪・怪異・悪魔とは?紫鏡・雲外鏡からブラッディメアリーまで
  • アメリカやヨーロッパの怪談。
  • 暗い部屋で鏡を見つめながら「ブラッディ・メアリー」と3回唱えると、血まみれの女性の霊が現れるという。
  • 恐怖の「呼び出し儀式」として有名。

鏡の悪魔(Mirror Demon)

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  • 西洋オカルトでは「鏡は魂を奪う」と考えられた。
  • 鏡を割ると「7年間の不幸」を招くという迷信もここから。
  • 鏡は「悪魔が人間に干渉する入り口」と見なされた。

鏡と死者の魂

  • ヨーロッパの一部では、葬儀の際に鏡を布で覆う習慣がある。
  • 理由は「死者の魂が鏡に吸い込まれ、現世に留まってしまうのを防ぐため」。
  • 鏡=魂の依代という信仰が色濃く残っている。

鏡に共通する象徴性

  • 境界性:現実と異界をつなぐ扉。
  • 真実と虚偽:映るものが本当かどうかの不安。
  • 魂の依代:人の生命を映し取り、縛る力を持つと考えられた。

まとめ

ChatGPT-Image-2025年10月2日-04_38_25-1024x683 鏡にまつわる妖怪・怪異・悪魔とは?紫鏡・雲外鏡からブラッディメアリーまで

鏡は世界中で「ただの反射する道具」以上の意味を持ち、妖怪や悪魔の題材として語られてきました。

  • 日本では「紫鏡」「合わせ鏡」「雲外鏡」など、言葉や古鏡の妖怪化。
  • 西洋では「ブラッディ・メアリー」「鏡の悪魔」「葬儀の鏡覆い」といった霊的儀式や信仰。

鏡は 人間の心の不安を映す象徴 でもあり、「もう一人の自分」や「異界への入り口」というイメージが、今もなお私たちを惹きつけ続けています。

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