草薙の剣とは？起源・名前の由来・現在の所在まで徹底解説｜三種の神器の正体

日本神話の象徴として語られる「三種の神器」。
そのひとつが **草薙の剣（くさなぎのつるぎ）**です。
しかし、この剣について調べ始めると・・・

など、情報が複雑に交錯しています。

本記事では、神話 → 歴史 → 現代の信仰の流れで、
草薙の剣がどのように語られてきたのかをわかりやすく整理します。

■ 草薙の剣のはじまり：スサノオと八岐大蛇

草薙の剣の起源は、日本神話の名場面のひとつ──
スサノオが八岐大蛇（やまたのおろち）を討つ物語にあります。

八岐大蛇を斬った際、その体の尾から１本の剣が現れました。
これが**天叢雲剣（あめのむらくものつるぎ）**です。

つまり、草薙の剣と天叢雲剣は、もともと同じ剣の名前。
「草薙」は後に付けられた称号です。

剣が「天叢雲剣」から「草薙の剣」と呼ばれ始めるのは、
ヤマトタケルの冒険譚に登場するエピソードが原因です。

ヤマトタケルは敵対勢力により、
草原に火を放って焼き殺されそうになります。

絶体絶命の中、タケルは授かった剣を使い、
草を薙ぎ倒しながら敵に火を返した（または風を操った）と言われています。

この功績から、剣は次第にこう呼ばれるようになりました。

草を薙ぎ、死を退けた剣
→「草薙の剣」

草薙の剣は、鏡（八咫鏡）・玉（八尺瓊勾玉）と並び、
皇位継承の象徴として扱われています。

実物の公開は禁じられ、
歴代天皇が儀式の際に御神体として受け継ぎます。

草薙の剣は現在、

熱田神宮（愛知県名古屋市）に納められている

とされています。

ただし──

など、複数の「形」が存在するため、

“どれが本物か” は誰も確認できない状態

です。

これは、三種の神器が単なる宝物ではなく、
信仰の象徴であることを示しています。

草薙の剣には、いくつかの意味があるとされています。

特に──