羽付き(羽根つき)とは?起源・意味・正月文化としての楽しみ方を完全解説
お正月に遊ばれる伝統的な遊び「羽付き(羽根つき)」。
羽子板で羽根を打ち合う、いわば日本版の“ネットなしバドミントン”のような遊びですが、ただの遊びではありません。
その起源は古く、中国から伝わった遊戯や宮中の遊びと結びつき、さらに 厄を払う意味 や 健康祈願 として深く根付いてきました。
1. 羽付きの起源
中国から伝来した羽根遊び
羽付きの原型には、中国で遊ばれていた羽根を使った遊びが影響しています。
古代中国では、木の棒で羽根を打ち合う遊びがあり、これが日本に伝わったと言われます。
日本での成立

日本では平安時代以降、棒や羽根を使った遊戯がさまざまに楽しまれましたが、
室町時代頃から「羽根つき」として正月の遊びとして定着するようになりました。
特に江戸時代になると庶民の間にも広まり、武士・町人・農民の間で冬の遊びとして楽しまれるようになります。
2. 「羽付き」が正月に行われた意味
🔹 厄除けとしての意味
羽子板で羽根を打ち合う動作は、
「悪いものをはねのける」=厄除け・邪気払い
と考えられました。
羽根を高く打ち上げるほど運気が上がるとも言われ、
正月の時期に行われる理由の一つになっています。
🔹 無病息災の願い
また、羽根の中心には「無患子(むくろじ)」という植物の実が使われることがあります。
この名前には「病気を患わない」という意味が込められていて、
「一年を健康に過ごせますように」という願いと結びつきました。
3. 墨を塗る遊び方の意味
羽付きで羽根を落とした人に 墨を塗る遊び は、
単なる罰ゲームではありません。
「黒いもの」は古来より疫(えき)や悪霊を象徴するものとされ、
あえて墨を塗ることで 疫を追い払い病魔から逃れる という意味が込められていたとも考えられています。
4. 羽子板飾りとしての役割
正月飾りとして玄関や床の間に飾られる 羽子板 は、
単なる装飾ではなく、家に災厄を寄せつけない魔除けとしての意味を持っています。

特に江戸時代以降は
「初正月を迎える女の子への祝いとお守り」
として羽子板を贈る習慣が発展しました。
そこに込められた願いは
- すこやかな成長
- 災厄を避ける守護
- 健康長寿
という、現代でも大切にしたい精神文化です。
5. 現代に残る羽付き文化

現代でもお正月に羽付きや羽子板を見る機会は多く、
神社や初詣、時にはイベントとして行われることもあります。
ただの「昔の遊び」ではなく、
文化としてのつながり・願いを持った伝統といえるでしょう。
まとめ

羽付き(羽根つき)は
✔ 中国由来の遊戯が日本で発展した文化
✔ 厄除け・無病息災の意味を持つ正月遊び
✔ 墨を塗る遊びにも祓いの意味が存在
✔ 羽子板は飾りとしての魔除け・成長祈願
という、日本の正月文化を語るうえで欠かせない存在です。
正月に羽根を高く打ち上げるほど、
“幸運をはね上げる”
と昔の人々は願ったのかもしれません。










