不倫が神話になると、文明が滅ぶ|トロイア戦争という世界最大の恋愛炎上
不倫が原因で、
文明がひとつ滅びた。
そう聞くと、冗談のように思えるかもしれません。
しかしこれは比喩ではなく、神話が伝える“事実”です。
トロイア戦争――
10年に及ぶ大戦争、無数の英雄の死、そして都市トロイアの崩壊。
その発端は、国家間の利権争いでも、宗教対立でもありませんでした。
きっかけは、
ひとりの人妻が、別の男と姿を消したこと。
個人の恋愛トラブルが、
名誉、正義、神の意志という言葉で正当化され、
やがて止める者のいない戦争へと変質していく――。
この記事では、
トロイア戦争を「英雄神話」ではなく、
“不倫が神話になったとき、何が起きるのか”
という視点から読み解いていきます。
■ きっかけは、ただの不倫だった
トロイア戦争の始まりは、
国家間の領土問題でも、宗教対立でもありません。

人妻が、別の男と一緒にいなくなった。
これだけです。
- 既婚者:ヘレネー
- 連れ去った(駆け落ちした):パリス
- 怒った夫:メネラオス
──この私的トラブルが、
10年戦争
英雄ほぼ全滅
都市国家トロイア消滅
にまで発展します。
冷静に考えると、スケール感が狂っています。
■ 誰も「やめよう」と言っていない

トロイア戦争の怖さは、
「不倫」そのものより、周囲の反応です。
- ヘレネー
→「私は神に操られただけ」 - パリス
→「愛を選んだ」 - メネラオス
→「名誉が傷ついた」 - ギリシャ諸王
→「同盟だから参戦する」
誰一人として、
『恋愛の問題で戦争するのはやめよう』と言わない。
これが、神話です。
コビー大佐のような人がいれば・・・w
「命がもったいない!!!」
■ 神が関与すると、誰も責任を取らない
この事件、さらにタチが悪いのが
アフロディーテ
の存在です。

- 美の女神が
「一番美しい女を与える」と約束 - パリスが選ぶ
- ヘレネーが巻き込まれる
結果、
「神がやったことだから仕方ない」
という 責任放棄の連鎖 が始まります。
個人の過失が、
いつのまにか 神話的必然 に格上げされる。
ここが恐ろしい。
■ 不倫は、個人で終わると小さいが、神話になると、文明が滅ぶ

この話が現代でも刺さる理由は明快です。
- 個人の感情を
- 社会が止めず
- 正義や名誉や大義で包み込むと
最終的に壊れるのは、
一番関係なかった人たち。
トロイア市民
兵士
子ども
未来
恋愛の代償を払ったのは、
恋愛当事者ではありませんでした。
■ 実は、アーサー王も同じ構図
この構造、どこかで見たことがあります。
- 王の妃
- 王の側近
- 禁断の関係
- 王国崩壊
そう、
アーサー王伝説(ランスロットとグィネヴィア)。

つまりトロイア戦争は、
「不倫が国家を壊す」
という神話テンプレの元祖
なんです。
■ 教訓(神話はこう言っている)
トロイア戦争が伝えているのは、
「不倫は悪だ」ではありません。

もっと怖いこと。
私情を
神話や正義や名誉で正当化すると
誰もブレーキを踏まなくなる
だから、
不倫が神話になると、文明が滅ぶ
これは冗談じゃなく、
神話が本気で言ってる警告です。








