日本神話11:天孫降臨:神話に描かれた地上統治の始まりWITH柴犬
これはオオクニヌシが納める「葦原中国(地上の世界)」に高天原から使いが来る少し前から始まります。(詳しくはコチラ)
遥かなる高天原(たかまがはら)。そこに集う神々は、葦原中国(あしはらのなかつくに)を平定し、地上の平和をもたらす使命を議論していました。
天照大神(あまてらすおおみかみ)は厳かに語ります。
「私の孫、ニニギノミコトを地上に送り、平和と繁栄を築かせよう。」
その言葉に全員が深く頷き、準備が進められました。ニニギノミコトは高天原の希望を背負い、地上界に降り立つのです。
三種の神器を携えて
天照大神は、ニニギノミコトに三種の神器を授けました。
- 八咫鏡(やたのかがみ):真理を映し出す象徴
- 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま):絆を結ぶ力
- 草薙剣(くさなぎのつるぎ):勇気と力の象徴
「この三種の神器をもって、地上を治めよ。これらは統治者の証であり、神の力そのものだ。」
ニニギノミコトは神器を胸に抱き、使命の重みを噛みしめます。
神々の道をたどる降臨の旅
ニニギノミコトが降臨するため、神々は「天の浮橋(あめのうきはし)」を用意しました。天と地を繋ぐ橋を渡り、ニニギノミコトは光に包まれながら降り立ちます。
その場所は、後に「高千穂(たかちほ)」と呼ばれる地でした。
黄金の光が辺りを照らし、ニニギノミコトが降り立つと、地上の神々や生き物たちは驚きと畏敬の眼差しで彼を迎えました。
地上の統治の始まり
ニニギノミコトはまず、地上の混乱を治めるため、周囲を平定していきます。協力する地上の神々とともに、農耕や治水を推進し、人々が安心して暮らせる世界を築きました。
「我々は高天原の意志をここに広め、すべての者が幸福に暮らせる国を作るのだ。」
その声は力強く、彼の決意を象徴していました。
未来への希望
ニニギノミコトの降臨は、日本神話における大きな転機となり、地上と高天原を繋ぐ重要な役割を果たしました。この物語は、後に続く「神武東征」や「建国神話」の基盤となり、日本の歴史と文化に深く影響を与えています。