悪魔カイム(Caim)とは?|知恵を授ける黒鳥の貴族【ソロモン72柱】」WITH柴犬
カイム(Caim / Camio)とは?
『レメゲトン(ゴエティア)』に記される第53の悪魔。
彼は「強力なる地獄の侯爵」とされ、30の軍団を指揮すると言われます。
その姿は印象的で、まず**大きな黒い鳥(時にナイチンゲール)**の姿で現れ、魔術師の命により人間の姿へと変化します。
カイムの能力と役割
カイムの主要な力は、以下のように伝えられています:
- 未来と過去に関する正確な情報を告げる
- 鳥、牛、犬など動物たちの言葉を理解・翻訳する
- 哲学的・神秘的な議論において人間に知恵と理解力を与える
- 鋭い声で話すが、必ず真実を告げる
こうした能力から、カイムは「知の仲介者」「魔術師の相談役」「動物の言葉を通訳する悪魔」として、他の悪魔とは一線を画す性格を持っています。
姿と象徴性

- 初期形態:黒い鳥(ナイチンゲール)
- 変化後:鋭い目をした人間の姿(貴族的・知的な風貌とされる)
黒い鳥のイメージは「夜・知恵・神秘」といった象徴を持ち、夜に語られる神秘の使者としての性格を強調しています。
名前の由来とバリエーション
- 「Caim」や「Camio」と記されることが多く、ラテン語では「歌う者(cantus)」や「音」を意味する語と結びつけられる説もあります。
- 発音は「カイム」または「カミオ」に近い音とされる文献もあり、欧州圏のオカルト文献では「知の守護者」として登場することもあります。
現代創作への影響
- ファンタジー作品では「動物と会話できる魔術師」や「知恵の守護霊」としてのモチーフに。
- 一部のゲームやライトノベルでは、知的で冷静な参謀キャラや鳥の姿を持つ悪魔として描かれることも。
- 名前が「カイム=沈黙(chime/silence)」を連想させるため、“静かなる知恵の悪魔”としての解釈も存在。









