大晦日とはいつから?由来と歴史をわかりやすく解説
年の最後の日、大晦日。
年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞き、なんとなく静かな気持ちになる日です。
ところで、この「大晦日」という習慣は、いったいいつから始まったのでしょうか。
実はその歴史は想像以上に古く、日本人の時間感覚や信仰と深く結びついています。
大晦日の語源は「月が隠れる日」

まず言葉の由来から見てみましょう。
「晦(つごもり)」とは、
**月が見えなくなる日(新月)**を意味する古い日本語です。
もともと晦日は、
一年に一度ではなく 毎月の月末を指していました。
その中でも、
- 一年でいちばん大きな晦
- 年をまたぐ特別な晦
これを「大晦日」と呼ぶようになったのです。
つまり大晦日とは、
「年の終わり」よりも先に「月の終わり」という感覚から生まれた言葉でした。
平安時代にはすでに特別な日だった
大晦日が重要な日として扱われていたことは、
平安時代の文献から確認できます。

当時の宮中では、
- 年中行事の締めくくり
- 厄を祓うための儀式
- 来年の無事を願う神事
が、大晦日にまとめて行われていました。
この時代、人々にとって年の境目は、
- 運命が切り替わる瞬間
- 現世と来年の「あわい」
のような、非常に霊的な意味を持つ時間だったのです。
単なるカレンダーの区切りではありませんでした。
除夜の鐘が広まったのは意外と後
今の大晦日といえば、真っ先に思い浮かぶのが「除夜の鐘」です。

しかし、これが一般に広まったのは、
- 室町時代:寺院行事として定着
- 江戸時代:庶民文化として普及
という流れでした。
108回という数は、
- 人の煩悩の数
- 一年分の心の汚れを祓う
と解釈され、
年を越す前に心をまっさらにする行為として受け入れられました。
この頃から、大晦日は
「音で年を送る日」でもあったのです。
現在の「12月31日」になったのは明治以降

意外に思われるかもしれませんが、
大晦日が12月31日に固定されたのは明治時代です。
- 明治5年(1872年)
- 太陰太陽暦から太陽暦へ変更
この改暦によって、
- 年末=12月31日
- 大晦日=この日
と、初めて全国で統一されました。
つまり、
- 行事や考え方は古代から続くもの
- 日付の形だけが近代に整えられた
ということになります。
なぜ今も大晦日は特別なのか

大晦日になると、
- 夜更かしを許される
- 静かな高揚感がある
- 一年を振り返りたくなる
そんな感覚を持つ人は多いはずです。
実はこれ、
千年以上前の日本人もほぼ同じ感覚でした。
日本人は昔から、
年の終わりは
少しだけ異界に近づく日
として、大晦日を扱ってきたのです。
だからこそ、
今でも自然と背筋が伸びるのかもしれません。
※なにより子供のころは楽しかったですねー。
まとめ:大晦日は「時間の境界線」

大晦日は、
- 平安時代にはすでに特別な日
- 月の終わりから生まれた言葉
- 明治以降に日付が固定
という、長い歴史を持つ行事です。
単なる「年末」ではなく、
日本人が時間と向き合ってきた痕跡そのもの。
そう考えると、
今年の大晦日も、少し違って見えてくるかもしれません。









