茸の化け|娘に化けて毎晩家に踊りにくる怪異…正体は山のキノコだった(秋田の昔話)
山奥で、ひとり静かに暮らす女の家に──
ある夜から、若い娘たちが踊りに来るようになりました。
楽しげな笑い声。軽やかな足音。
部屋いっぱいに広がる歌。
けれど、それは“客”ではありません。
夜が明けると娘たちは消え、女は眠れないまま日々を重ね、みるみる衰弱していきます。
やがて女は気づくのです。
「これは、楽しませるための踊りじゃない」
「私……命を削る踊りだ!」
秋田に伝わる昔話『茸の化け』は、
**娘に化けた“きのこ”**が人間を静かに追い詰めていく、ぞっとする怪異譚です。
茸の化け(きのこの化けもの)|娘に化けて踊る“きのこ怪談”
山奥に、ひとりで暮らす女がいました。
静かな森に囲まれた家で、日が沈めば、聞こえるのは風と虫の声だけ。
──しかし、ある夜から。
その家には、あり得ない客人が訪れるようになります。
夜に現れた「若く美しい娘たち」

暗くなると、どこからともなく
十七、八ほどの若い娘たちが家に現れました。
娘たちは笑顔でこう言います。
「一人じゃ寂しかろう。歌と踊りを楽しんでくれろ」
そして、家の中で歌いながら踊り続けます。
にぎやかで、楽しそうで、害があるようには見えません。
けれど問題は、“その時間”でした。
7日7晩…女は衰弱していく
娘たちは夜更けまで騒ぎ、
朝になると、嘘みたいに消えるのです。

それが毎晩続きました。
眠れない夜が重なるほど、女の体は削れていきます。
山仕事にも行けなくなり、しまいには寝込んでしまう。
「楽しませる」どころではありません。
これはもう、
命を削る訪問でした。
助けを求めると「ナスを煮ろ」と言われた

困り果てた女は、ある修行者(法覚坊などとされる人物)に相談します。
すると言われたのは、奇妙な助言でした。
「茄子(なす)を煮て待て」
女は言われた通り、ナスを煮て匂いを立てました。
娘たちは正体を現す
すると夜。
いつもの娘たちが現れるのですが──
家に入った瞬間、
「うっ…!」

と顔をしかめ、苦しみ始めます。
ナスの匂いが、どうにも耐えられないのです。
そして、ついに娘たちは崩れるように姿を変えます。
その正体は…

**山の茸(きのこ)**でした。
茸の化けが狙っていたもの
怖いのはここからです。
茸の化けは、最初から女を楽しませる気などなく、
寝不足で衰弱させ、病気にしてしまおうとしていたと語られます。
静かに、確実に命を奪う怪異。
「騒がしい怪談」ではなく、
生活を破壊するタイプの妖怪譚なんですね。
毎日オールでレッツパーリーしてくる怪異・・・怖いですよね。
教訓・考察
1) 「楽しそう」でも命を削るものがある

歌って踊っているだけなら 無害に見えます。
でも、結果として女は衰弱しました。
昔話はここでこう言っている気がします。
“優しさの顔をして近づくもの”ほど怖い
これは人間関係にも、ネットにも、仕事にもいえることですよね。
2) なぜ「ナス」が弱点なのか?
この話の面白さは**退治法が武器じゃなく“食べ物”**なことです。

ナスは昔から
- 厄除け
- 祓い
- 精進料理
にも登場しやすい食材で、民間信仰的に「祓い」の象徴になった可能性があります。
出典・類話
この話は秋田の昔話として
原題「きのこの化けもの」から『茸の化け』として紹介されています。
また「まんが日本昔ばなし」データベースにも掲載があり、出典情報も記載されています。
まとめ
『茸の化け』は、
娘に化けて家に踊りに来るという一見楽しげな皮をかぶりながら、
実際には
寝不足 → 衰弱 → 病気へ追い込む、かなり陰湿で怖い怪談でした。
そして救いは、
退治法がまさかの「ナス」。
だからこそ記憶に残り、語り継がれたのでしょう。
でも冷静に考えて、最初から最後まで怖いけど、
「・・・・・んん!?」
ってなるお話しでした。レッツパーリーしにきたのが美女軍団なので、まだ柔らかく見えますが、これがイカツイ大男たちがしてたらどうですか?

うわぁ・・・










