ソロモン72柱の「軍団」とは?悪魔の格を示す軍団数の意味と解説

■ はじめに:72柱の「軍団」とは?

ソロモン72柱の悪魔たちには、それぞれ「○○の軍団を率いる」という記述があります。
この「軍団(legion)」とは、ただの人数ではなく、悪魔が従える下位精霊の集団――つまり霊的な兵団を意味します。

その数は、6軍団から200軍団にまで及び、この数字がその悪魔の霊的支配力を象徴しているとされています。

では詳しく解説します。


■ 「レギオン」の語源と意味

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「legion(レギオン)」は古代ローマの軍団単位が語源です。
ローマでは1軍団=およそ4000〜6000人の兵士で構成されていました。

これが悪魔学に取り入れられ、

1つの軍団 = 数千もの下級悪霊たちの集団

というように解釈されるようになりました。つまり、10の軍団は4万~6万の兵力ということですね。


■ 軍団数が多いほど偉いのか?

✔️ 基本的には「YES」

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軍団数は、その悪魔の地位や勢力の大きさを象徴しています。
たとえば、以下は有名な上位悪魔たちの軍団数です:

悪魔名軍団数位階
パイモン200王(King)
ベレト85王(King)
アスモデウス72王(King)
バエル66王(King)
アガレス31公爵(Duke)

このように、「王」クラスの悪魔は軍団数が非常に多く「公爵」や「侯爵」クラスでは数が減るという傾向が見られます。

200の軍勢となると、80万~120万の兵力となります。
2023年3月時点で、日本自衛隊の兵力は約27万5千人ですから、これはすさまじい数です。


✔️ ただし「例外」もある

すべての悪魔が軍団数に応じて序列化されているわけではありません。

例:

  • ウァサゴ:26軍団ながら、未来予知や隠された物の発見という特化能力を持つ。
  • ビフロンス:6軍団のみだが、死者と墓に関連する特殊な力を持つ。
  • ストラス:26軍団でも、天文学や薬草学、宝石学などの知識に秀でる。

こうした悪魔たちは、軍団数は少なくとも**“専門家”として魔術師に召喚される重要な存在**です。


■ 軍団の中には誰がいる?

軍団の構成員は明確に書かれていないことが多いですが、一般には以下のような霊的存在が含まれるとされています。

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  • 下級悪霊(minor demons)
  • 使い魔的存在(familiar spirits)
  • 従属する精霊(servitor spirits)
  • 堕天使の末端勢力、あるいは人間に憑く霊魂

これらを指揮するのが、ソロモン72柱の高位悪魔たちです。


■ 軍団数と格のざっくり対応表

軍団数の範囲想定される位階
100〜200王(King)、皇帝(Emperor)
50〜99公爵(Duke)、侯爵(Marquis)
20〜49伯爵(Earl)、騎士(Knight)
〜20以下使者・補佐・特化型の存在など

※創作や時代によって異なるため、絶対的なものではありません。


■ 聖書にも登場する「レギオン」

実は「レギオン」は聖書にも登場します。
新約聖書『マルコによる福音書』5章にはこうあります:

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「我が名はレギオン。我らは多き者なれば」
――悪霊に憑かれた男の口を通して語られた言葉

このことから、「レギオン=無数の霊的存在」の象徴として、魔術思想にも受け継がれていったと考えられます。


✅ まとめ

  • 「軍団(legion)」とは霊的な大軍勢を意味する
  • 軍団数が多いほど高位悪魔としての格が高い傾向がある
  • しかし少数軍団でも特化能力を持つ悪魔は重要視される
  • 軍団数は“その悪魔の影響力や支配の象徴”である

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