アテナは意外とヤバイ!?かなりエグイ報復!ギリシャ神話の残酷な神話を徹底解説
アテナは知恵と戦略の女神であり、ギリシャ神話において正義の象徴とされることが多いですが、実際には彼女の行動の中には「冷酷」「残酷」ともとれるものがいくつかあります。彼女は理知的でありながらも、時に感情的に動き、復讐心を見せることもありました。以下、彼女の「蛮行」ともいえるエピソードを紹介します。
1. メドゥーサへの呪い
アテナの行為の中でも特に有名なのが、メドューサの呪いです。

- メドゥーサはもともと美しい女性で、ポセイドンに望まぬ関係を迫られ、アテナの神殿内で襲われました。そう・・・ポセイドンが勝手に欲情して迫られた被害者がメドゥーサです!
- しかし、アテナはポセイドンではなく、メドゥーサの方を罰するという驚くべき判断を下しました。これはヤバイ。
- 彼女はメドゥーサの美しさを奪い、髪を蛇に変え、人を石に変える能力を持つ怪物へと変えてしまったのです。
この話は、**「被害者を罰する」**という極めて理不尽な仕打ちであり、アテナの冷酷さが際立ちます。
2. アラクネへの仕打ち
アテナは織物の女神でもありましたが、ある日、アラクネという女性がアテナよりも優れた織物の技術を持つと噂されました。

- アラクネは自らの技術に自信を持ち、アテナとの勝負を申し出ました。
- 織物の対決ではアラクネが勝利し、彼女の作品は神々の不正や醜悪な行いを描いたものでした。
- それに怒ったアテナはアラクネの作品を破壊し、彼女を蜘蛛に変えるという罰を与えました。
この話は、アテナが自身の誇りを守るために才能ある人間を容赦なく罰した例です。
つまり・・・織物の実力で負け、作品で自分たちの不正を暴いたから「揉み消した」ということです!
3. トロイ戦争での復讐
アテナはトロイ戦争においてギリシャ側の支援をしましたが、その過程でも冷酷な行動がいくつか見られます。
パリスへの復讐

- トロイ戦争の発端となった「パリスの審判」では、パリス王子がアフロディーテを最も美しい女神と選び、アテナを選ばなかったことに激怒しました。
- その結果、アテナはトロイアを滅ぼすためにギリシャ側につくことを決めました。
- これは、単なる**「美のコンテストの恨み」**が理由でトロイア全体を破滅させるという執念深い行為でした。ヤバすぎる・・・。
カッサンドラの悲劇
- トロイアが陥落した際、神殿に逃げ込んだカッサンドラ(トロイアの王女)は、アテナの神殿内でアイアスに襲われました。
- しかし、アテナはアイアス自身を処罰することはなく、代わりにギリシャ軍全体に怒りを向け、帰還する彼らの船団を嵐で壊滅させました。
このように、彼女の行動は時に個人への報復ではなく、無関係な者たちを巻き込む形で実行されることがありました。
4. オデュッセウスへの冷酷な試練
オデュッセウスはトロイ戦争後、帰国までの試練を乗り越えねばなりませんでしたが、アテナは時に彼を助け、時に彼を試しました。
- 彼女はオデュッセウスを気に入り、導く役割を果たしましたが、その一方で彼を苦しめる試練を次々と与え、簡単には帰れないようにしました。
- 彼の妻ペネロペも長年にわたり試練を課されました。
この行動は、オデュッセウスを鍛えようという意図もあったかもしれませんが、神の気まぐれによる無駄な苦しみとも取れます。
まとめ:アテナの「冷酷さ」とは?

アテナは知恵の女神であり、勇敢な戦士ですが、以下のような特徴が彼女の冷酷な一面として表れています。
- 復讐心が強く、恨みを長く持つ(例:トロイ戦争のトロイアへの報復)
- 敗北や屈辱を許さない(例:アラクネへの処罰)
- 理不尽な罰を与える(例:メドゥーサの呪い)
- 強い味方には手を差し伸べるが、同時に厳しく試練を与える(例:オデュッセウスへの仕打ち)
アテナは冷静で知的な神ですが、感情的な一面も強く、気に入らない相手には容赦なく罰を下す傾向があります。そのため、彼女の行動は**「正義の神」というよりも、「戦略的だが復讐心を持つ神」**として見ることができます。
ギリシャ神話は神々の人間らしい性格が際立っているため、アテナのこうした行動も神話の醍醐味の一つと言えます。ですが、あまりにも理不尽!